看護師の職場は、病院だけではありません。高齢化が進む今、介護関連の施設での看護師需要が高まっています。その中の一つに、老健(介護老人保健施設)があります。老健は、介護が必要な高齢者の在宅復帰をサポートする施設です。今回は、老健で働くことで得られる恩恵に触れていきたいと思います。

1つ目のメリットは、施設に入居している患者さんと人間関係を構築できるという点です。老健では、多くの人が入所という形でそこで生活しており、看護師は毎日同じ患者さんと接することができます。その中で、患者さんの体調のわずかな変化に気付けたりと、忙しい病棟勤務では経験できなかった充実感を得られるでしょう。

2つ目のメリットは、介護に関しての臨床経験ができるという点があります。老健では主に、看護師と介護士が患者さんのケアに当たります。その際、介護士が忙しい時や人手不足の場合には、看護師が手伝うこともあります。そうした経験をすることで、介護士の仕事を理解し、介護・看護の双方の知識を高めることができます。

3つ目のメリットは、キャリアの幅が広がるという点です。看護のスキルに加えて介護のスキルも身につき、今後の転職において選択肢が広がるでしょう。特に自宅医療などに関しては、看護の知識だけでなく介護の知識も持っていた方が採用につながりやすい傾向があります。その点においても、看護師にとって老健で働くことは大きなメリットと言えるでしょう。
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