大勢の高齢者が入居している老健。そんな現場で働く看護師たちは、どのような業務をこなしているのでしょうか。現場事情を知るべく、ここでは具体的な仕事内容を紹介していきます。

1つ目に挙げられるのが、入居者の健康管理です。体調を確認するバイタルチェックは、毎日看護師が行う日常業務です。老健では入所している患者さんは毎日同じなので、微妙な体調の変化に気付くことができます。そうした体調の変化に気づいて必要な医療処置をすることは、老健で働く看護師の大切な役割です。また、投薬の管理も看護師が担います。

2つ目は、医療行為です。看護師が行う医療行為はすべて、医師の指示に基づいて行われます。注射や点滴をはじめ、胃ろうを管理、痰の吸引、褥瘡の処置等があります。こうした医療行為を行いながら、患者さんの変化に気づいた際に医師へ報告して指示を仰ぐことも、看護師に求められる役割です。

3つ目は、入居している患者さんのサポートがあります。老健では看護師の他に介護士が多く働いており、場合によっては介護士が忙しくて人手不足となることもあります。そうした際、看護師がサポートに入り、介護士と共に入居者のサポートを行うこともあります。具体的には、食事やトイレの介助、車いすへの搭乗サポートなど、身の回りのケアが多いです。

4つ目は、関係者の調整業務です。老健では、患者さんのケアに多くのスタッフが関わっています。そんな中、医療と介護の分野それぞれの報連相をスムーズにできるよう調整し、報連相の業務を行う司令塔になりやすいのが看護師です。また医師や入居者の家族の間に入り、コミュニケーションを取ることもあるでしょう。